慶應義塾大学では、2040年に想定される多様な社会課題の解決に向け、分野融合的な研究開発をする『2040独立自尊プロジェクト』を掲げています。ヘルスケア関連データをTableau で可視化、分析するにあたり、データ取り込み部分にCData JDBC Driver for XML を採用、開発工数の削減を実現しました。
Challenges:
- デバイスなどから取得したデータの分析
- XML データのTableau へのインポート
- 短期間での導入
Solution:
- CData JDBC Driver for XML で直接Tableau への取り込みを実現
- データ形式変換の工程を省略
- ノーコードで連携
本件導入を進められた慶應義塾大学 グローバルリサーチインスティテュート 特任教授 鳥谷真佐子氏にお話を伺いました。
Q: どのような経緯で本プロジェクトが始まったのでしょうか?
鳥谷氏: 慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート2040独立自尊プロジェクトでは、労働人口の急減、被介護者の増加、社会保障費の増大など、2040年に起きてくるであろうさまざまな社会課題の解決に向け、分野融合的な研究開発を進めています。2040独立自尊プロジェクトの一部である『健康寿命延伸プロジェクト』では、2040年の超高齢化社会における健全なる健康寿命延伸を実現するため、さまざまな研究シーズを活用したヘルスケアサービスを想定し、それらを相互運用可能な形で連結する社会アーキテクチャの設計を目指しています。
Q: Tableau での分析においてどんなボトルネックがありましたか?
鳥谷氏: 健康に関する社会課題分析やヘルスケア関連データ分析をするために、行政データやデバイス、カメラで取得した個人の健康状態や体の動きのデータをTableau に取り込み、解析や可視化することがあります。しかし、データのなかにはXML 形式のデータもあり、Tableau で読み込むにはデータ変換が必要でした。そのためXML データも他のデータのようにTableau で読み込めれば、効率よく分析作業を進めることができると考えました。
Q: 連携にCData JDBC Driver for XML を選ばれた理由は?
鳥谷氏: XML データをTableau にインポートする方法を検索してみました。簡単にできる良い手段がないか調べた結果、CData のJDBC Driver for XML を見つけました。トライアルが提供されていたので早速ダウンロードして試してみたところ、XML 形式のファイルをそのまま読み込むことで、Tableau からテーブルデータとして使うことができました。非常に簡単にXML データを取り込むことができたので、購入を決めました。また、Mac 向けのコネクタも用意されていたため、すぐに始めることができました。
Q: 実際にCData Driver を使われた感想は?
鳥谷氏: 最初は、バージョンの違いにより少し戸惑った点はありましたが、サポートの方に非常にわかりやすく説明、また根気強く付き合っていただき、導入することができました。一度インストールできてしまえば、使い勝手は非常に良いです。