ビーモーション株式会社では、クライアント企業のために売れる環境つくりを目指し、人材フォーメーションプランのコンサルティング、ノウハウを有する専門家チームによって店頭から接客オンデマンドによるオンライン接客まで幅広い実働支援を行っています。当社では、kintone の店頭スタッフの報告・申請やクライアントのアンケートなどの業務データのDr.Sum への連携をCData JDBC Driver for kintone を使って短期間で実現しました。
Challenges:
- kintone データをDr.Sum で連携利用
- 複数アプリのデータの結合がAPI では難しい
- 低コスト、既存のDr.Sumとの統合
Solutions:
- Dr.Sum Connect + kintone JDBC Driver
- 既存のDr.Sum にライブラリを追加するだけ
- API やJavaScript 習得が不要
本件導入を進められた管理本部 情報システム 古屋 富裕氏にお話を伺いました。
Q: どのような経緯で本プロジェクトが始まったのでしょうか?
古屋氏: 弊社では、サイボウズ社のkintone およびトヨクモ社が提供するフォームブリッジを使って報告・申請管理やアンケートをしています。kintone にはクライアントや社員の活動という経営にとって重要なデータが蓄積されており、そのデータを集計して社内で参照できるようにするニーズがありました。
Q: kintone データの集計・閲覧でどんなボトルネックがありましたか?
古屋氏: 弊社では、データ集計や閲覧には、すでに10 年以上前からウイングアーク1st 社のDr.Sumを利用しています。kintone データをDr.Sum とは別にkintone プラットフォームで参照することでデータ活用ツールが分散してしまうことは避けたいところです。
Dr. Sum はデータ集計や閲覧に特化した製品で、ノーコードで比較的容易にBI システムを構築でき、MotionBoard などのダッシュボード製品と組み合わせることで社内の様々なデータの活用が可能です。一方、kintone は、簡単に「アプリ」としてWeb DB を構築することができる反面、リレーショナルデータベースではないため、複数のアプリやテーブルを組み合わせた集計を行うにはAPIプログラミングで作りこむ必要があり、多くの開発リソースを割く必要が懸念されました。
もちろん専門の部門を設けて本格的に開発を行うことや、他社に開発を依頼することも可能ですが、コストも納期も増大し、現場の要望に迅速に対応できず「簡単にアプリを作ることができる」というkintone のメリットを大きくスポイルしてしまいます。
検討の結果、Dr.Sum にkintone のデータを連携することで、アプリ運用はkintone で素早く実施し、データの集計や閲覧はDr.Sum で行うことがベストと判断しました。kintone にある店頭スタッフからの報告書・申請やクライアントのアンケートなどの情報をDr.Sum に構築済みの社内のデータと組み合わせて幅広い用途で集約できるため、より深いインサイトの取得、現場要望への素早いフィードバックなどが可能になります。
Q: 連携にCData JDBC Driver for kintone を選ばれた理由は?
古屋氏: Dr.Sum には汎用のJDBC インターフェースがあるので、CData JDBC Driver for kintoneがAPI コーディングなしで連携でき、導入の敷居が低いためです。API での連携やRPA を利用する場合、アプリ毎に設定が必要となりますが、CData JDBC Driver の場合はkintone 上の全アプリ・テーブルを動的に取得してくれ、一つの設定で連携ができるため、開発コストと時間を大きく抑えながら現場の要望に応えられる体制が整えられると考えたためです。
Q: 実際にCData Driverを使われた感想は?
古屋氏: 実際に連携の設定を行ってみましたがJDBC 接続などデータベースの基本的な知識のみで比較的容易に既存の社内システムに導入することができました。一度ドライバーの設定さえ済んでしまえばkintone 上に新しいアプリができても気軽にデータを他のシステムに連携することができるので、今後の社内のデータの活用に大変期待をしています。